WORKS
3つの庭を持つ住宅
敷地はドイツのポツダム市郊外の住宅地。ドイツ人と日本人の夫婦と子供のための住宅。
緑豊かな場所で、既存の植生を残しながら子供が安全に遊べる庭を計画をすることが求められた。南北に長い敷地に既存樹木を残しながら、建物の形状と位置を検討した。結果的にT字の建物形状の住宅部分と、別棟として建てられた駐車場棟に囲まれた観賞用の前庭、プライベート空間としての中庭、子供の遊び場となる奥庭という3つの性格を持つ外部空間を持つ住宅となった。
既存の樹木の中を縫うように配置したT字型平面とコア
既存の樹木の中を縫うように建物形状配置しT字の形は、東西、南北方向に広がりを持ち、水平にのびやか平面を持つ形状となった。中心に収納や設備スペースの入ったコアに挿入し、その周りに室を配することで、機能的でありながらも行き止まりのない回遊性をもった平面計画となっている。
パネル工法による計画
ドイツの木造住宅では、日本のような柱、梁で構成される在来工法ではなく、大型の木パネル工法が一般的で、最大寸法幅5m 高さ2.5mの構造材と断熱材が充填された木パネルをパネル工場で製作し、現場では建て込みのみを行う。本計画でも可能な限り独立柱はなくし、パネルのみで構成できるよう計画を行った。
所在地:ドイツ ポツダム
用途:住宅 / 新築
規模:木造2階建
敷地面積 : 1006㎡
延床面積:150㎡
設計:竹田 真志 / raumus、4ds Int. GmbHと共同
竣工:2023
パース・動画作成協力:住環境研究所