「土田の民家」がグッドデザイン賞2022に選定されました。
以下評価コメント
古民家改修に際して、新旧の部位を対比したり、同化させたりする方法は避けたと設計者は言う。
見せるための建物ではなく、あくまで今日を生きる一家族が、幸せに日常を送る住まいなのだから、古民家であることを特別なテーマとするようなことはしたくなかったのだろう。
強く共感できる。増設された新しい壁や天井が、良い意味でぶっきらぼうに古民家の骨組みと取り合う。経時的な価値をどう見せるかという演出に走った古民家改修が多い中、今の暮らしと過去から引き継がれた部分が等価で連続的なレトロフィットはとても新鮮であった。
時間が経てば、新しい部分も古い曲がり梁も同じように古び、設計者の意図はより明らかになっていくであろう